おーたさんです。

今日は予定通り、
クレッセントでの高田靖子さんとのステージは行われるとのことです。

様々な行事が中止、延期など次々に発表されたり、
なかなか大変なことになってきました。

直接打撃を受けて不安な思いをしているのは
ミュージシャンだけではないことと思いますが、

ミュージシャンというだけで
形見の狭い思いをすることになるとは
予想していませんでした。

こういった尋常でない事態を経験するのは
初めてではありませんが、
こんな時にいつも再確認することがあります。


不安にかられると、
人は我を失うと言うか、
いつもどおりに動けなくなって
ついつい、自分だけのことを考えた言動を
してしまいがちになるな、というようなことですね。

本来ひとりひとりの人には
人としての、あるいは神のような、
またその逆の獣のような、あるいは魔のような
情緒というか、性分が全部入っていると言われます。

いいばっかりの人もいませんし、
悪いばっかりの人もおらず
その時その時のTPOというか、
場に影響されてその性分を選んで使い分けているそうです。

(頭の天辺からつま先までまるっきりの
聖人君子というのは、伝説の中にしか存在しません。
そういう伝説を作って、
人を縛ろうとした人が昔いたんでしょう)

目に見えないほどの大きさしかなく
実態もまだよくわからないウイルスって、ねえ。
確かに人は得体のしれないものには不安を感じますよね。
(おーたさんにも不安がまったくないといえば嘘)

でも、そこにつかまってしまうと、
自分の役目を全うできなくなるので
こういうときにこそ
自分をニュートラルに整える必要があるな、と思っています。

そうすると、
視野が少し広がって、衝動的に行動してしまうことを
少しでも抑えられるのではないでしょうか。

ミュージシャンやライブハウスが
今やりだまに上がっているのを
見聞きしてちょっと残念な気持ちですが、
ミュージシャンやライブハウスに対して、
今白眼視するような言動をしている人たちは、
それほど音楽の現場を知らず、
得体のしれないものに対する不安をぶつけているんだと思います。
そうする気持ちはわかるし、見ていると気の毒にもなります。

事実、SNSにはミュージシャンに対して
こころない言葉を吐き出す書き込みもあると聞きます。

そう言う人はいつもなにか不安を抱えていて
それを自分の心を傷めずにぶつけられる対象を
常に探しているんではないかと思われます。
(さて、次は何を叩くんだろう)

そんな人達も
心が折れそうになった時などに
音楽に助けられた人だっているはずで、
それは忘れてもらいたくないなあ、と思いますが…

羊シリーズを一度でいいから聴いてみていただきたい、
などとここで不謹慎にも宣伝してしまいますが。

こういう事態では
物事には優先順位がありますので
それぞれに重要なことを粛々とやっていくわけですけど、

おーたさんは
ミュージシャンとしては、

もちろん、人がこうしたい、ということは尊重して、
人の意志を邪魔せずに、ではありますが

求められれば、
自分のできる限り、
「あ~やっぱり音楽ってええもんやね」と
思ってもらえるように演りたいと思います。

ご同業のみなさんも、
こういう時だからこそ!
我々も先のことを考えると不安ですが、

演奏の機会がおありでしたら、
ここぞとばかりに
心にダイレクトに響く
音楽の力を見せましょう。

お店、施設の運営者の方々、
今本当に大変なことと察します。
休業、業務継続、様々な判断があると思います。
そのどれもが、
今回の事態の早期収束に向けた
最適な判断であると信じています。

営業されるのであれば、
こういう時こそ、
お客様が安心して幸せに帰路につかれるよう
見送ってあげていただきたいです。

病気が伝染するのは怖いですが、
不安が伝染するのはもっと怖いです。

でも、
知らない間にうつっているかも知れない
ウイルスとは違って、
不安を伝染させるのは
一個人の意志で止められます。