編集長内田勝氏による「追悼ベスト盤」。
「アギャキャーマン」も持っているのですが、
迷ってこちらを選びました。
とにかくハチャメチャな漫画なのに、
どこかのんびりした、
独特ののテンポ感があって、
不思議な魅力を感じるのも事実です。
タモリ、奥田民生、細野晴臣、所ジョージといった
ミュージシャン及び音楽関係各氏などによる、
谷岡マンガに対する愛情たっぷりのコラムも
掲載されていて、
こういう人にもインスピレーションを与えていたのか、と思いを馳せました。
おーたさんはリアルタイムで連載されていた時には
読んでいませんが(多分もうちょっと先輩に当たる人たちだろうな)、
幼稚園くらいのときだったかに、
「ヤスジのオラオラ節」の歌詞を覚えて呆れられていました。
連載時の時代の空気って、どんなだったんでしょうね。
監修者による後書きは、
天才と呼ばれた作者の苦悩にスポットを当てていて、
56歳という働き盛りの年齢で亡くなった作者が、
その陰では連載というプレッシャーと
恐ろしいほどの不安に対峙しながら
作品を生み出し続ける中で
エネルギーを消耗していったことも伺われて複雑な気持ちになりました。