おーたさんです。

秘密裏に、でもないのですが
3月からスタートしたとあるリモートプロジェクトに
参加させていただいておりました。

東京のアレンジャー、
八木美楠子さんがアレンジしたスコアを
日本、南北アメリカ、オーストラリアなどに在住のミュージシャンが

美楠子さんが敬愛してやまない
イヴァン・リンスの
「A gente merece ser feliz」
(動画のタイトルは英語になっています)

をリモートで演奏するプロジェクトが
ついに完成し、Youtube上にアップされました。
下記リンクよりごらんください。


美楠子さんは
ブラジル音楽を演奏するビッグバンド、
バンダ・マンダカリーニョの


リーダー兼アレンジャーで、
先日イヴァン・リンスがゲスト参加した
2枚めのアルバムを発表したところです。

Luz Brasileira / Banda Mandacarinho



この素敵にごきげんなアレンジは美楠子さんによるもので、
ブラスセクションにはマンダカリーニョのメンバーがズラリ。

プロデューサー、ボブ・ワードさんの
クオリティーの高い仕事ぶりにも感服です。
これは確かに、時間かかるわ!

というわけで、ぜひともご覧ください。

すぐにおわかりだと思いますが、冒頭以外の自分のパートで
随分と映像と音がずれている(笑)

これは弁解がましくですが(笑)
制作の裏側をペロッと喋ってしまいますと、

まず、3月中旬に
自分が正真正銘一番目にベーシックのエレクトリック・ピアノを
録音しました。

このときは、初めのところとアレンジ上ちょっと大事なところだけでよかろう、と
さっとスタジオに入って、その後通天閣をバックに手を振っているシーンと
合わせて送ってみたら、

やっぱり全部弾くことになり、後日スタジオに入って撮り直しました。

ちょっと暑苦しい長袖シャツを着ているのはそのためです(笑)
あのころ夜はまだちょっとうすら寒かったんですよ。

これを元に、ベースとドラムを重ねるということで、
基本のグルーヴを中心に録音しました。

これは後になってくると、他の楽器が担当する部分にもなるので、
自分の演奏する内容はそちらに譲ることになるのは織り込み済みではありますが…。

それから様々な音が重なってきて、
自分の演奏する役割というか内容に
予想外に大きな変更がでてきたところで、

その時にはスタジオは営業自粛期間に入っており
撮影に行くわけにもいかないし、
あまつさえ自宅を世界中に晒すのは
ラジオ以外ではいやだ、と(笑)いう事情も少しありましたが

実際はCubase上での非常に細かい部分での修正が必要で
それを決め打ちで生演奏するということは
不可能、と判断して動画は前のやつを使って下さい、となって
動画の動きと演奏内容が随分と異なることになりました。

はじめはこうだったのね、と想像しながらご覧いただけたらと思います。

先頭にたって出陣する切り込み隊長と
最後尾で殿を護衛するしんがりを同時に経験するとは思いませんでしたね。
後ろのものが前になる、というか。
いや、逆ですね。前のものが最後尾につくという。

そんな事情はさておいて、

素晴らしいシンガーさんたち、ブラスセクションの
楽しいアンサンブルぶりをぜひぜひお楽しみ下さい。

メンバー全員を後から、というか、今知ってびっくりしました。
大阪代表でおーたさんが出ていいのか?というくらいの方々が揃い踏みです。

中間部のピアノソロには、
ラリー・ゴールディングさんですよ。
顔見知りでもないのに、共演したことに、なるのか!!!???

東京、アメリカ各地、ヨーロッパ、北欧で活躍中の、
自分にとってはスターの方々ばかりですが

特にリズム隊で、

ベースのネマ・アントゥネスさんは
イヴァン・リンスのバンドのベーシストであり

そして、ご無沙汰しているドラムの加納樹麻さんと
ここで一緒にリズムを奏でたという。感激ですよ。

しかし、
この時まだスクランブルエッグの一歩手前の
玉子焼きしか満足に焼けなかった自分でして、
こころなしか、自分で見ても、まだ、元気そうですね(笑)

玉子焼き修行中の時なら、話をいただいても、
ひょっとしたら、
できなかったんじゃないだろうかと思いますが(;´Д`)

大きな力の采配によるタイミングかとも思える
このプロジェクトに参加できて感謝感激です。
美楠子さんも、ボブさんも、ありがとうございました。

そして、参加された全てのミュージシャンの皆さん、ありがとうございました。