おーたさんです。



6月15日のオンエアは、
蔵書を整理していて
「死語コレクション」という本を見つけたのが発端です。

明治~大正~昭和にかけて使われていた
今は死語となった言葉を集めた
日本の世相史としても読める本です。




ここに音楽関係の「死語」もあるに違いない、と
めくってみましたらいくつか見つかったので
オンエアで採り上げることにしました。

「オイチニイの薬屋」
「ジンタ」「曲馬団」「活動写真」「ペラゴロ」…

これ、わかりますか?

「美しき天然」と共に当時の「ジンタ」が演奏した定番曲、
「ドナウ川のさざなみ」は、
殿さまキングスによる日本語詩でのカバー
「恋路ヶ浜」を聴いていただきました。


「パロッタ・クラシック / 殿さまキングス」(配信のみ)


そして浅草オペラ全盛期に使われた「ペラゴロ」という言葉は、
もう何のことやらわからなかった、というくらい
現代とはかけ離れてしまった言葉になってしまいました。

浅草オペラの隆盛を象徴するような作品
「女軍出征」については

研究家・小針侑起さんのブログに詳しく掲載されています。

そして、小針さんの監修になる
浅草オペラ全盛期に実際に出演されていた方の歌声が
収録されたレコードから復刻されたCDが存在します。

あゝ浅草オペラ 女軍出征100年と魅惑の歌劇


後に「私の青空」「アラビアの歌」などのヒットを飛ばすことになる
二村定一さんの名前なども見られますね。

45日間連続で大入り満員になる作品があったほど
人気のあった浅草オペラですが、
関東大震災で劇場が被災、
大道具から舞台衣装が消失、劇場が使えなくなったり
ということが原因で衰退し、
1925年を最後に消滅してしまったそうです。

やはりこういった大きな事件のときが
節目になって世の中が大きく変わり、
人の考え方や行動様式も変化していくもので、

さて、21世紀の大きな節目に直面している私達は
どのような変化を求められているんでしょうか!?